瀬戸内海を巡る船旅は、水上から日本を眺め、本土の喧騒から遠く離れた島々の静寂を探求する旅となります。港の切符売り場で何度も切符を購入することなく、島々を行き来できる片道フェリー乗船券を購入します。高松や広島を出発すると、潮の香りとカモメの鳴き声が私たちを迎え、ゆっくりとした思索に満ちた旅の始まりを告げます。フェリーのデッキは私たちのバルコニーとなり、行き交う船や島々の移り変わる水平線を眺めます。
直島は、この航路のハイライトです。現代アートが自然の風景や人々の古民家と見事に調和し、ベネッセ・ミュージアムを訪れます。丘陵地帯や海岸線に建てられた建物には、モネータの絵画や現代アーティストの作品が展示されています。桟橋に置かれた草間彌生のカボチャは、必見の撮影スポット。海を背景に、私たちはその周りで順番を待ちます。ここのアートは叫ぶのではなく、ささやくように語りかけ、アーティストと建築家の意図を理解するために、注意と静寂を求めます。
島々を巡る自転車旅行では、公共交通機関や大規模な観光客が立ち入ることができない、人里離れた場所やビーチを探索できます。港でスポーツバイクをレンタルし、ミカン畑や古い漁師の家々に囲まれた滑らかな道を走ります。潮風が顔を爽やかにし、丘を登りながら海峡と遠くを行き交う船のパノラマビューを堪能できます。このアクティブな休暇は、スポーツ、文化体験、そして温暖な気候の中での自然体験を組み合わせたものです。
オニチ町でいただく新鮮な牡蠣の昼食は、水辺に座り、殻から取り出したばかりの新鮮な魚介類を味わう、まさに一日のハイライトです。ここの牡蠣は、清らかな海で養殖され、東京の価格や種類を考えると驚くほどの大きさと、マイルドな風味を誇ります。地酒やビールを飲みながら、漁師たちが獲物を船に積み込む様子をテーブル近くで眺めます。食材と直接触れ合うことで、旅の思い出に残る食事がより深く、味わい深いものになります。
夕方のフェリーのデッキから眺める夕日は、空が紫やオレンジ色に染まり、ロマンチックで静寂な雰囲気を醸し出します。私たちは船のそばに立ち、揺れと顔に舞う潮風を感じながら、安全な船内で海の美しさを堪能します。写真は暗めですが鮮やかで、日中の明るい光の中で撮影されたプロの写真よりも、その瞬間の雰囲気を捉えています。これは、心からの会話を交わし、水辺の四方八方に広がる自然を静かに見つめる時間です。
海の旅:瀬戸内海のフェリーと島々
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